2009年8月27日木曜日

廃油回収量速報!7月1日~8月26日


菜の花畑作業

菜の花畑の雑草除去作業
 8月25日、西淀川高校で畑作業を行いました。
菜の花を収穫した後の畑には雑草が生い茂り、放っておくと次の種植えができません。そこで除去作業の呼びかけを行ったところ、西淀川高校エコ倶楽部のメンバー、淀中学校生徒会のメンバー、そのご家族、西淀川ESD関係者あわせて約15人の方が集まってくれました。

 鍬を使い地中深くまで伸びた根っこを掘り起こし、雑草を取り除いていきます。日照りが強く、土が固いため、大変な作業でしたが、皆さん汗を流しながらも、談話を楽しみながら作業を行ってもらえたようです。
 畑の上をたくさんのトンボが飛んでいたり、畑からバッタが飛び出したりと、乾ききったグラウンドの片隅の畑に、小さな自然を感じることもできました。

             鍬で根から掘り起こします

             土が固くて苦労しました

 1時間ちょっとの作業でしたが、大人数で作業したおかげで、畑からすっかり雑草が取り除かれました。

             こんなにきれいになりました

             みなさんおつかれさまです
 作業終了後、教室でお茶を飲みながら、自己紹介をしたり、菜の花の取組みについて話し合ったりして、交流を深めました。人数が多く、話が盛り上がったためか、気がつくと畑作業と同じくらいの時間が経っていました。

             それぞれの取組みや感想などを語りました

 「単純に土いじりは楽しい」という感想がありました。私もそう思います。人と話しながら身体を動かすことは、それだけで楽しいものです。この畑で作られる菜の花は、菜の花プロジェクトを通じて皆さんに環境問題について考える時間をくれます。手をかけて育てる菜の花が、逆に私たちに環境について考えさせてくれるというのは不思議なものですね。

あおぞら財団スタッフ
森井 隆二

2009年8月11日火曜日

菜の花プロジェクト

油の回収量を示す看板をつくりました

 8月11日、あおぞらビル入り口に、菜の花プロジェクトで回収している、てんぷら油の回収量を示す看板を設置しました。

 みなさんの持ち寄った油でバスを走らせましょう。目標量は1000Lです。ぜひお願いいたします。

看板作成者
あおぞら財団スタッフ
森井 隆二

2009年8月10日月曜日

菜の花プロジェクト2009

てんぷら油でバスを走らせよう

 西淀川ESDでは、10月24日、西淀川高校の環境教育フェスタにむけて、使用済みのてんぷら油を1000L集める取組みを行っています。てんぷら油からバイオディーゼル燃料(クリーンな軽油代替燃料)を精製することができます。これを使用することで、軽油を消費しない分の環境負荷を抑え、また、大気汚染の原因となる有害な微粒子の排出を軽減することが出来ます。皆さんのご家庭で使用されたてんぷら油を集め、バスを走らせましょう。
 より油を回収しやすいように、幅広い地域で回収拠点として活動してくださる方々を募集しています。詳しくは下のチラシをご覧ください。もし、ご不明な点がございましたら、お手数ですが、あおぞら財団までお問い合わせください。
③1000Lよびかけチラシ【カラー】(pdf)
④1000Lよびかけチラシ・日時用(pdf)
⑥廃油回収ステーションよびかけチラシ(pdf)
⑦FAX報告シート(pdf)
⑧廃油ポリタンクシール(pdf)
⑨消防法規制調査(doc)
⑩廃棄物処理及び清掃に関する法律について(doc)

 よろしくお願いいたします。
西淀川ESD事務局 あおぞら財団

菜の花プロジェクト

合同環境教育学集会
7月30日と31日の2日間、西淀川高校でECC(エコ部)のメンバーと、大阪市立中学校の生徒会メンバーの合同で、菜の花プロジェクトの勉強会を行いました。4人の中学生が参加してくれ、西淀川高校のこれまでの取り組みやBDF精製の実験を行うことで、廃油を回収する意味や、BDFを利用することの意義を学びとってくれたようです。

1日目
 まずはECCの部長、前田君が西淀川高校の菜の花プロジェクトのこれまで活動報告を行ってくれました。校内で菜の花を育て、刈り取り、油を精製する様子や、使用済みの天ぷら油からつくられたBDF(バイオディーゼル燃料)を利用し、わたあめを地域の人に配る様子など丁寧に説明してくれました。
 ECC手作りの環境紙芝居を披露する予定でしたが、メンバーが風邪でお休みしてしまったこともあり写真でのお披露目になりました。少し残念でしたが、紙芝居はとても丁寧に作られている様子で、次回のお披露目が楽しみです。  あおぞら財団の小平さんが、10月の環境教育フェスタに向けて天ぷら油を1000l集める取り組みを行っていることなど説明してくれました。  初日は中学生の皆に、堆肥づくりを体験してもらいました。この堆肥は地元のボランティアの方の協力で、ECCのメンバーが、雑草や米ぬかを素にして日々つくってきたものです。                  暑い中、おつかれさま。

2日目
 BDFがどういうもので、なぜ廃食用油を回収するのか、滋賀県豊郷町の青山裕史さんの取り組みをビデオでみて学習しました。ビデオを見ることで取り組みの流れが分かってもらえてようです。
 さあ、実際に持ち寄ったてんぷら油からBDFを精製する実験を行います。油を濾しながらビーカーに注いで量を計測します。油の4分の1のメタノールと10分の1の水酸化ナトリウム(今回は水酸化カリウム)を混ぜて、油に注ぎます。  お湯につけてながらかき混ぜ反応させます、本来は油のなかにグリセリンの凝固したものができ下に沈んでいくはずなのですが、どうしたことか、油全体がどろどろに固まってしまい大苦戦。このままではグリセリンを分離させられないので、メタノールを追加してさらに混ぜることにし、なんとか凝固したものを沈殿させることができました。
 今回の実験はここまでですが、本来はグリセリンを取り除き、水で洗浄することで油と混ざっている余分なものを取り除きます。この一連の作業を行ってくれる機械がこちらです。

 実験は少し、苦戦してしまいましたが、廃油からBDFが精製される過程はみんな理解してくれたようです。

最後に油を持ってきてくれたみんなに廃油回収のポイントカードが贈呈されました。


 使用済みてんぷら油を回収し、BDFとして利用することで、軽油の使用を抑え、また、ディーゼルエンジンから排出される有害な微粒子も軽減することができます。これまで、地域からゴミとして出されていた廃油を、地域の人の協力で集め、クリーンなエネルギーとして再利用することで、地元の自然を守り、住みよい町にしていくことができるのではないかと思いました。 たくさんの学生に勉強してもらって、こういった取り組みが広がるといいですね。
大阪経済大学4年森井 隆二