2012年3月30日金曜日

佃1-3町会で廃油キャンドルづくり

3月17日(土)、佃連合振興町会1-3町会での廃油キャンドルづくりをお手伝いしてきました。20人以上の住民の人達が集まっていました。
1全景
はじめにあおぞら財団からは『キャンドルがナイと!in NY』のスライドショーと、廃油回収の状況を報告をしました。
一昨年の秋からはじめた佃連合振興町会での廃油回収。少しずつですが拡がっています。
2011年度(4月~2月末現在)、佃連合振興町会での廃油回収量は1203リットル。
佃の家庭から出るであろう廃油の10%にあたります。
17町会で回収をはじめるなど、回収拠点はできてきました。
今後は、住民の人達への周知が課題です。
1-3町会が主催する廃油キャンドルづくりは3回目になります。参加者も手慣れてきました。
6湯煎
道具にやかんも登場!湯煎で温めます。
廃油をビンに注ぐ時、とても便利です。
こんなカラフルなキャンドルもできました!
4カラフル2
工夫を重ねながら廃油キャンドルづくりが進化(?)しています。
子どもたちもたくさん参加していました。町会の人に作り方を教わっています。
2(老人子ども)
西淀川高校からは、曽我君、村田君もボランティアで協力。
7曽我君
曽我君はカメラマンもしてくれました。(曽我君が写ってるこの写真は違いますが。)
ナイスショットをたくさん写してくれてありがとう。
3村田
村田君が頭にのせている廃油リサイクルハンドソープは、佃中学校の生徒がデザインしたものをラベルに貼っています。コンテスト最優秀作品です。(詳しくはコチラ
なんと、この最優秀賞の受賞者は1-3町会の生徒とか。
完成した廃油キャンドル。80個以上ができました。
5キャンドル完成
4月の夜桜お花見会で、点灯するそうです。
1-3町会のこの廃油キャンドルづくりは、大人が小学生に教えたり、町会の中学生のことが話題になったり、とても温かな会でした。
世代を超えて交流の場をもちつつ、家庭からの廃油回収の仕組みができていけばいいなぁと思っています。
(小平)

大経大 鎮魂・東日本大震災~キャンドルナイト~

3月11日、大阪経済大学の『鎮魂・東日本大震災~キャンドルナイト~』に参加しました。
地域の住民や学生など、100人が参加、震災発生の午後2時46分の黙とうの後、第一部、遠州尋美・経済学部教授が「東日本大震災と防災・減災のまちづくり」と題して基調講演をしました。
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仙台出身の遠州先生は、震災直後、被災地に入り地域の団体と一緒に調査・提案活動を行っています。
「災害への備えで一番大切なのは命を守り、再出発を保証すること」とまとめていました。
第二部は『学生ボランティア活動報告』です。
ボランティア論担当の原田多美子経済学部客員教授の後、実際に被災地にボランティアへ行った学生たちが活動報告をしました。
学生の発表から、震災被災地でのボランティアを通じた学生たちの成長がわかり、とても心強く感じました。
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第三部は災害時の食事体験。
非常時の食事づくりの工夫などについての学生発表の後、おにぎり、カンパン、保存用飲料水等が配られ試食です。
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初めてアルファ米を食べましたが、美味しかったです。
ただ、今回の震災で、「おかず」の不足が報道されていましたが、毎日毎日、同じ食事が続くのはやはり辛いのだと思います。
第四部、いよいよキャンドルナイトです。
あおぞら財団に保管してある廃油キャンドルを、お貸ししました。
150個の廃油キャンドルで『3.11 大経大』と書いたそうです。
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この企画は、大経大の学生がボランティアで運営にかかわっています。
あおぞら財団でボランティア論の実習を受けた学生もいました。
司会や運営をスムーズにこなしており、とてもうれしく思いました。
震災から1年。
被災者支援や今後の震災対策、原発問題等、問題は山積みですが、こうして集まり真剣に考える場を持つことの大切さを、参加して感じました。
(小平)

2012年3月9日金曜日

2012年2月の回収量 報告

2012年2月の回収量を報告致します。

2012年3月2日金曜日

富山市のエコタウンを視察しました

2012年2月19・20日に、富山市エコタウンの視察ツアーを行いました。
参加者は10名。今回の目的は、産業廃棄物ゼロを目指す富山市エコタウン事業の見学し、その取り組みを学ぶことです。
富山市は、産業から出るすべての廃棄物を新たに他の分野の原料として活用することで廃棄物をゼロにすることを目指す『ゼロ・エミッション構想』を掲げ、地域の振興を図りながら、環境と調和したまちづくりを推進するエコタウン事業を行なっています。平成14年に全国で16番目、北陸では初めて承認されました。
エコタウンは、既存の工場跡地を利用したもので、約18haを「エコタウン産業団地」として資源循環拠点を形成しています。この産業団地内に、リサイクル施設を集約するとともに、エネルギー利用も含め団地内のゼロ・エミッション化を進めています。
ここでは、廃食油のリサイクルを行う「富山BDF」の他、プラスチックや木質廃棄物リサイクル施設、生ゴミリサイクルや自動車リサイクルの施設など様々な工場が集積しています。今回の視察ツアーでは、富山BDFと自動車のリサイクルを行なっている日本オートリサイクル株式会社の見学しました。
まず、エコタウン交流推進センターを見学しました。
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エコタウン交流推進センターは、市民、事業者、行政が一体となって目指す「循環型のまちづくり」を推進し、環境・ごみ問題に関する学習活動の拠点施設です。
この交流推進センターの建物も、元あった工場事務所を改装して利用しているそうです。また、改装には廃棄物からつくられた建材などが利用されています。
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黒いボードは、廃木材を炭化させて作られています。
室内の湿度を調節し、快適な住空間を提供してくれる建材として活躍しています。
この他にも交流センター内のあちこちに廃棄物から生まれ変わった製品が使われていました。
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これは、ホテルやスーパー、食品工場から発生する食品廃棄物を回収し、メタンを発生させ、そのガスを利用して発電したり、発行の過程で生じる醗酵廃液を剪定枝などを堆肥化している工場のブース(左)。つくられた堆肥(右)。
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富山BDFのブースです。
いつもの見慣れた廃食油回収タンク(右)。回収タンクの手前にある小瓶は、BDFの生成過程を紹介するもの。
普段、廃食油の回収に取り組む佃地域の方々の中には、BDFを初めてみる方もいて、「こんなのになるんやね~すごいわ~!!」と感心されていました。
富山市は、市が、各地域の総合行政センター、各地区センターで回収を行なっています。
西淀川でも廃食油回収の輪、どんどん広げていきたいですね。
つづいて向かったのは・・・
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今回の見学のメインの富山BDFです。
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施設内を見学して回ります。規模が想像以上に大きくてびっくりです(左)。
回収した油に含まれている揚げカスは細かく粉砕して取り除かれます(右)。
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各拠点から回収されたタンクは、ここで工場のプラントに投入されます(左)
工場内で使われているフォークリフトもBDFで動いています。工場内を綺麗に保つために耐油性の高いタイヤ(白いタイヤ)を使用しているそうです(中)
水洗浄などの工程を見学(右)
BDFを精製する際に出てくる、水とグリセリン。グリセリンは、富山BDFの向かいにある別の工場で使われるそうです。
工場の方は、「向かいにすぐ使ってくれる工場があるからここにした」と説明してくれました。
ただ単に処理工場が集まっているだけでなく、連携していることが分かります。
工場を見学中、特に気になる臭いなどは感じられませんでした。
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給油スタンドを見学中、ちょうど給油をしに来た清掃車に出会いました。
このスタンドは、世界でたった一つの100%BDFのスタンドだそうです。すごい!!
1日あたり、3800リットルのBDFを製造する能力を有しており、製造されたBDFは、富山市が委託する民間のゴミ収集車やバスに使われています。
ツアー最後の見学施設、日本オートリサイクル株式会社さん。(工場内の様子は、上記の会社HPにてご覧下さい)
ここでは、従来手作業で行われていた作業工程を機械化し、効率良くリサイクルすることができる最新の自動車リサイクル工場です。
工場内は、環境に配慮して電気で動く巨大な重機が忙しく動いていました。
重機で乱暴に壊していると思いきや、配線やモーター類などを重機で正確に取り出して分別していました。
参加者からは、「巨大な重機が繊細な作業をする姿がすごい!!」という声が聞かれました。
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富山BDFのスタンドの前で、参加者のみなさんと記念撮影。
~富山エコタウンの視察を終えて~
「20世紀に、大量生産・大量消費の生活をしてきた自分たちが、次の世代によりよい環境を残せるような仕組みづくりをする責任がある。環境に良いこと、自分たちで何ができるかを考えて動いていきたい。」
「色んな世代の人と一緒に楽しく学べた。西淀川に帰っても頑張っていきたい」
などの声が聞かれました。
富山で学んだことを持ち帰って、今後の活動に生かしていきたいと思います。
あおぞら財団スタッフ
山本 元